生命とは何か
- 作者: 金子邦彦
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
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だいぶ前に買ってほとんど読んでいなかった本。
午前中英検の勉強をした後,第1章を読んだ。
今はやりのバイオインフォマティクスというのは網羅的にゲノムやタンパク質や反応経路を解析していくものだが,個別の現象が解明されたからと言って生命が理解できたとはいえない,仮に生命現象が完全にシュミレーションできたとしても,生命の本質はわからない,という主張がなされている。
複雑な生命現象の中で何が重要で何が重要でないのかが知りたいのだ。
この一年間大学で生命系の授業をいくつかとってみて気になったのはそこだ。具体的なプロセスがわかってもそれはそれで面白いのだが,深い喜びはない。もっと普遍的なことが知りたい。
時々思うのは,生命と言語の類似性である。生命も言語も多様で,変化し続け,一方でそれぞれ何か共通するものがある(ありそうな気がする)。
あともっと大事な共通項を感じたはずなのだが,何だったか忘れてしまった。思い出したら忘れないうちにメモっておこう。