連休明け

雨天・曇天の目立った連休と対照的に今日はよく晴れた。
朝一の授業に出るのは大変だと思いつつも大学に着くととても気持ち良かった。

連休中は「経路積分」第5章を読み終えたほか,朝永振一郎量子力学を読んだりした。

読んだりした,と書いたがそんなに軽いノリでもない。
量子力学について考えるつもりで何気なく朝永先生の著書を開いたらなんとあの「断熱不変量」が出てきたではないか!

断熱定理が古典力学量子論を橋渡しする様を見事に描き出しているのは面白かった。

断熱定理への理解を深めたいと思い,江沢洋先生の解析力学を開いた。断熱定理の証明をいくつか読んだが,江沢先生の本に書いてあるやり方が収束の速さがわかる点で最もいいのではないかと思った。ランダウの力学に書いてあるやり方は簡潔だが数式をただいじっているようで,あまり好きではない。ただ証明の流れを把握する上では知っていて良い手法だろうとは思う。

そんなわけで2月末あたりに出会った問題から始まって,断熱不変量と出会い,熱力学との関係も垣間見つつ,量子論との深い繋がりにまで行きついた。
自分で整理したいところだが,しばらくまとまった時間がとれない。連休中は本を読んだり悦の仕事をこなすのにエネルギーを使ってしまい,思考整理までは出来なかった。